美人新米記者の細うで繁盛記
〜日々是珍道中〜
1999年11月
| ■みちのくひとり旅。 11月30日 |
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秋田市から車で3時間。わたしはいま、山形の鶴岡にいる。めっっっっったにない連休を利用し、「やっぱり遠出しなきゃもったいない!」と思って。山形は隣県ながら、電車で通過したことくらいしかない。だから当然、予備知識もほとんどなし。大好きな「独眼竜政宗」の里であること、くらい? あとはさくらんぼとラ・フランス。んー、やっぱり底の浅い知識しかなし。来て思ったこと。 その1:人が歩いていない。 鶴岡にゆかりのよーすけ氏には申し訳ないけど。まぁ、秋田にも共通することだから許してたもれ。やはり北国は寒いのでクルマで移動する人が多いのです。ゆえに、「人がいない」のではなく正確には「人が歩いていない」。実際、わたしも秋田にいると圧倒的にクルマでの移動が多いためきょうの「鶴岡の町散策」は、かなり久しぶりの「歩く」という行動でした。ほんとに誰も歩いてなくて、道に迷ってほんとに困った。卒業旅行で訪れたドイツの町を彷彿。 その2:人がやさしい。 皆さん、「秋田の殿様商売」ってご存じ? 秋田の人って商売下手なのさ。高飛車。「売ってやる」「買いやがれ」ってかんじ。まぁ、それはオーバーとしても、総じて愛想わるいんですわ。わたしは学生のころ、接客のバイトを長らく続けていたので秋田の接客にはもう、イカーン!だったのだが。山形の人は良い。駐車場のおじさんもフレンドリー。コンビニのおじさんに至っては、白髪で60歳くらいで、もうそれだけで哀愁ただよっちゃってるのに、まじめーに、商品をならべては「いらっしゃいませー!」この人、なんでコンビニで働いてるんだ...? それを考えたら物語ひとつ書けちゃうくらい。そういえば...Singaporeに行ったとき、McDonald'sでやはり60〜70歳のおじちゃんが掃除係をしていた。そうか、Singaporeは失業率がものすごく高いんだ。おじちゃんはおそらく、おそろしく安いお給料でかなりの労働量をこなして、一生懸命生きてるんだなぁと思ったら、やっぱりせつなかった。そんなことを思い出した散策だったのでした。 秋田でもひとりぐらしだけど、同じ「部屋にひとり」でも、これはこれでまたおくつろぎ、かな。ひとりでホテルに泊まるのもけっこういいものです。最近、感動するココロがさびつきかけていたので、いいリフレッシュになった。みなさんも小旅行はいかが?? まろ |
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■セクハラ考。 11月25日 |
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なんといってもこの職場、圧倒的に男性が多い。わたしのいる整理部、35人中、女性はわずか3人。しかも今年3月までは1人だった。会社全体でも女性の占める割合は非常に低い。で、昨今なにかと話題の「セクハラ」も職場のモンダイのひとつではある。しかし。おじさんたち、いまいち無自覚なのだ。まぁムリもない。いままで女性を採ってこなかったんだから扱いに困るのもわかる。でもね! その、ムネがどうとか卑猥な話とか、そういうわかりやすい次元以前の問題として、やっぱり「女の子」くらいにしか思ってもらえないことも多いのだ。親しみをもって言ってくれているのはわかるのだが、「あねっちゃ(お姉さん、の意)」とか呼ばれるとガッカリするし(名前で呼びやがれ!)新人はわたしのほかに男の子もいるのに、なぜかわたしにばかり「コーヒー入れて」とくるし(さほどムズかしいもんでもないんだから自分でやれ!!)。セクハラで訴えられるかも?と言動にビクビクしてるおじさんもいるけど「自分は大丈夫!」と思ってるおじさんがじつはセクハラ。わたしたちの編集局フロアには「セクハラ大王」が3人いて、「編集局の3大セクハラ」、略して「3セク」と呼ばれている(←本来は「第3セクター」の略なんだけどね)。笑うに笑えない。 ところで。うちの部にいる女性はわたしを含め3人ということは前述のとおりだが、わたし以外は奥様。しかもお2人とも今年結婚したばかりの「新妻」。お相手はこれまたお2人とも社内の人。そして、奥様のうち1人がご懐妊というニュースが、きのう整理部をかけめぐった。めでたい! これでうちの会社も変わってくかな?なんたって、女性記者が結婚しても仕事をつづけるという、ごくごく当たり前のことが、うちの会社の歴史のなかには今年までなかったものだから、会社側は、夫婦別姓はどうの、扶養手当がこうの、とあわてているのだ。バカもいいとこじゃ。女性記者をなんのために採ってるんだ?「女性も採ってます」っていうポーズ? あほらし。そこへ3セクのひとりがいい発言。「産休も育休も堂々ととれる環境つくってあげなきゃダメだ。会社だって女性採るからにはそういうこと考えてもらわないと」 ...へぇ?意外と考えてるんだ? ちょっと見直した。とりあえずは、おなかの赤ちゃんのために、整理部全員禁煙してもらいますか?! まろ |
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■必殺仕事人。 11月22日 |
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きょうはお休みだった。が。24日締切の紙面を1ページ割りあてらてしまったので、わたしの力量からするに、きょう片づけてしまわないと間にあわないため、昼前に済ませた。写真で「見せる」ページって、かえって難しい。写真を自分の好みで大きさ変えてコピーして実際にレイアウト用紙に配置して、あーでもないこーでもないと「パズル」に取り組むのだ。そう、整理の仕事はパズル。だって、決まった行数しか入らないんだから。それをなんとかやりくりして紙面を埋めるわけです。朝刊も夕刊も、輪転機まわす時間までの整理部のしめきり時間はだいたい12時20分ごろ。だから、しめきりまぎわに火事とかあるとけっこう大変なのだ。先日も夜11時くらいまで消えない火事があって、社会部の同期のコたちが取材に行ってるのだが、なかなか原稿が来ない。紙面のスペース確保の問題があるので、電話して「何行くらいなの?写真は?ヨコ?タテ?」と確認。んー、こういう「臨時」なかんじって大好き。 で、きょう昼すぎに退社するとき、受付のおねえさん(髪サラサラ!色白!美人!なのにプロレス観戦が趣味で先週もわざわざ名古屋まで行ったそうな...)とすこし話したのだが、話の合間にも来客があったり、電話の応対をしたりと、そつなく動く。応対の仕方もすばらしく、思わず「すごい!」と言ったら「仕事だから。」サラリと言われた。かっこいいー! なかなか言えるもんじゃないでしょ、こういうのは。当たり前のことを当たり前のようにこなすのは、けっこうムズカシイのです。 まろ |
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■grass root. 11月19日 |
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疲れた! このひとことに尽きる。同期の子と、市立体育館の室内ランニングコースで走ってきたのだが...。なにせキャリアがちがう。この御仁、入社以来ちゃんと、毎日トレーニングをしているのだが、わたしは、ねぇ?原稿とレイアウト用紙を持って編集局フロアを走ることはあっても、「ちゃんと」走ることって久しくなかったので、ふだん使わない筋肉を使って、いやはや「疲労」。それにしても...「同好の士」というのか、市民ランナーのなんと多いことか。いろんな人が、それぞれのペースで走りを楽しんでいる。いいなァ。人の生活、人の営みここにあり、ってかんじでうれしいときだった。 さて、今週はわたしの「モト」めじろ押しだ。「PAPER WOMAN」初めて読んだ。それから、「タブロイド」もビデオで。「おぉー、新聞記者ってこんな仕事してるんだ」って、なんとも情けない感想しか出てこない...。記者のシゴト、わたしにとってはまだ「他人事」かも?? まろ |
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■First Snow 11月17日 |
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きのう、秋田市では初雪を観測した。どうりで寒いはずだ。底冷え、ってこのことを言うんだきっと。体の芯まで冷える。こんなときは、そう、温泉!秋田は温泉王国だ。温泉、というと、箱根や湯河原のような「湯けむり情緒」とか「ギャルがいっぱいの秘湯おしえます」とかを想像(妄想?)される向きもおありかと存じますが、ちっちっち。秋田の温泉は、もっと庶民的。銭湯がバージョンアップ!ってかんじで、でも必ずお湯は5〜6種類そろっている。薬湯とか打たせ湯、バブルバスにサウナ、もちろん露天も。どの市町村にも必ず1ヶ所はあって、というより、何カ所かはある。最近は「道の駅」として整備されているところが多く、日本海が目の前だったりして、絶景かな絶景かな。それで入浴料は300円〜500円。安い!お湯も、効能あらたか、香りほのか。体のまんなかからあったまる。秋田はなんといっても水に恵まれている。おいしいごはん、おいしいお酒は秋田のおいしい水に育まれているのだ。女湯では、老いも若きも、お肌に磨きをかけている図にお目にかかれます。秋田美人の原点、ここにあり...。 まろ |
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■100km。 11月14日 |
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いま、午前6時。わたしは実家にいる。きょうは新聞休刊日で、新聞制作お休みなので(でも外勤のみなさんはいつもどおりおシゴト)はるばる実家へ帰ってきたわけです。 わたしの実家は、秋田市から北へさかのぼること100km余。盆地の、小さな町である。車でゆうに2時間半はかかる。夜勤終わってからアパートへ帰って寝たのでは、もう起きられなくなってしまうので、最近は夜勤後すぐに実家へ向かうことが多い。片道100kmの、しかも夜道をひとりで乗り切るにはそれなりのカクゴが必要で、わたしはたいがい、お気にいりのCDをガンガンかけて唄いながらの道中である。きょうは「藤あや子」のCDだってあるので、なんだかもう、トラック野郎状態。それにしても秋田はやはり寒い。道路のデジタル温度計が0度を示していた。間違いなく、雪が降れる気温である。そして、帰ってくるたびに「こんなに小さかったっけ」と思えてしまうふるさとのまち。その昔、鉱山で栄えたこの町は、もはや町を支える屋台骨を失い、町じゅうどこもかしこも閑古鳥、である。わたしも一時は、この町を、そして秋田を捨てかけた。それはまるで、もう手のほどこしようのないところまで病状のすすんだ親を見捨てるようなものである。もうどうしても変われない秋田をわたしはちゃんと愛せなかった。目をそむけ、大学で東京へ出たのをいいことに「外の人」になってしまおうとした。でも。これではいつまでも秋田は変わらないのだ。秋田を変えてゆこうとする人たちのパワーになるために、わたしは、新聞というメディアを使って仕事をしよう、と。とは言っても、そう簡単になんとかなるものではない。こういうことは時間をかけてじっくり取り組まなくては。 午前2時に秋田市を出て、すいた道路を飛ばしてきたので、午前4時には実家に着いてしまった。しかし!家族はみんな寝ている。そうだ、わたしは実家のカギを持っていない。しかたなく、寒い車の中で仮眠とあいなった。そのうち母親が起きだしてきてとてもびっくりしていた。こんなふうに...扉がひらけるように、秋田もいつか変わってゆける日が来るのだろうか。 まろ |
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■にんげんらしく。 11月10日 |
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フゥ。きょうもわたしは「夜の女」。午後3時ごろにアパートを出て仕事へ向かい、帰りはきまって午前2時すぎ。でも、わたしなんかまだいいほう。同期で社会部にいるコたちは朝7時→夜12時までという超人的な勤務をしている。同期の社会部記者に女の子がいるのだが、自宅から通っているにもかかわらず、家族とはほとんど顔を合わせないし、ごはんもコンビニで買って済ませているようだ。実際、先日秋田署に詰めている同期2人のところへ「陣中見舞い」に出かけたら、もう夜も10時だというのにそんな時間に2人でコンビニのお弁当を食べていた。おぉ...。刑事ドラマなんかで、先輩刑事に新米刑事があんパンと牛乳買ってきて張り込みをつづけるような、まさにあの世界!! しかしこの人たちは、こんな常人離れした生活をしていて、ちゃんと普通の感覚を保てているんだろうか? 卒論でちらりと扱ったが、新聞という業界のモンダイは「おじさん構造」にある。つまり、いっぱいのおじさんと、ほんのひとにぎりの独身の女性によって構成されているこの組織は、必然的に男女の平等が本質的にありえない。仕事なんかはわりと公平に与えられているが、この不規則きわまりない生活は、ほかでもないおじさんたちの妻(多くは専業主婦)の「支え」によって成り立っているのである。つまり、おじさんたちはタテマエでは男女平等を装っていても、「従」の役割の女性によって支えられているから、女性とはそうあるべきもの、と深層心理で思っているのだ。だって、1日の大半を過ごす職場には、「従」の役割でない女性なんて少ないんだから(女性の絶対数が少ないから。「従」でないことがフシギではなく、こんなハードな職場にいる女性がフシギに思えているのだね、きっと)。でも、生活の細部をしっかり握っているのは、毎日スーパーへ行ったり役所でいろんな手続きを済ませてくる「奥さん」なのだから、忙しいおじさんたちに「生活感」はすくない。忙しい記者ほど、現実の生活からかけ離れたところにいて記事を書いてはいないか?? そんな、人間味を忘れた記者に、生活を見据えた原稿が書けるだろうか? 激務、ストイックなまでに休みなく働くことに喜びを感じるのもいいけれど、それで失うものってけっこうあるんじゃないだろうか。同期の社会部の2人、大丈夫かな。そして、来年おそらく社会部に行くわたし、大丈夫かな。 まろ |
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■テク。 11月6日 |
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さて、素朴な疑問。みなさん、新聞ってなんでいっつもピッタリ決まって、どこも白いとこなく、あるいはあふれることなくできあがるか、不思議に思ったことありませんか。わたしもそう思ってました。そう、それが整理部のシゴト! これは2段でこれは3段で、とデスクがニュースバリューを判断し原稿をくれる。わたしたち担当者(面の担当、「面担」といいます)は、それを紙のうえでウマいこと「整理」するわけですね。でも、紙には決まった行数しか入らない。ちなみにうちは、12字×82行(スポーツは96行)の規格。そこでどうするか?写真の大きさで調節。(切ったりトリミングしたり。)カットや見出しで調節(大きめにつくったり、見出しを多く打って行数かせいだり)。あるいは、行数に合わせてツジツマ合う程度に原稿をけずる。整理は、取材をしていない記者なので原稿を「けずる」ことはできても「書き足す」ことはできないのです。それは明らかに「ねつ造」。それでもどーしても合わないときは??そこは電算のオペレーターさんのウデしだい。行間をすこしずつ縮めたり、文字と文字にすこしずつ空きをいれたりしてウマい具合に調節してくれる。これで1行や2行、なんとでもゴマかせる。増やせるし減らせるのだ。だから、ちょっとよく見てみてください。通常12字の行に、たまに11字しか入ってないのがあるから。それは「のばした」原稿なのです。わたしたちは「のばし」や「ツメ」も計算ずくで整理してます。ほーら、あしたからまた新聞読む楽しみが増えた♪ まろ |
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■answer. 11月2日 |
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Ocaさんからのご質問にお答えしましょう。最近、会社でHP見てなくて、書き込みのほうぜんぜん見ていなかったので遅くなって申し訳ない。 同業他社との交流は、とのことですが、わたしは今年、内勤の業務だからあまりよく知らないのです。まぁでも、あるようです。県警に叔父がいるので聞いてみたら、なんか、プレス関係の人たちと、毎年(毎月?)定例で飲んだりするらしい。彼らは。警察官と飲んでいるのだから、同業他社どうしで集まることもございましょう。 ちなみに。県内には民放のテレビ局が3つ、FM局がひとつあるのだが、うちの会社はそのうち、テレビ局を2つとFM局を持っている。テレビ局のうちひとつはAMでラジオもやっているのでうちの会社はけっこうでかいグループかもしれない。なんか、広告代理店もタクシー会社ももってるし。つぶれにくい会社、といえば聞こえはいいが逆にいうとやはり、県の体質というのか、なぁなぁで保守的で、寄らば大樹のような、なんとものんびりしたところなのである。だって、秋田を腐らせている3元凶は、うちと、県庁と、秋田銀行、なんて雑誌に書かれちゃってるくらいだし。危機感のもちどころがなんか違うので、どうでもいいことで騒いだりしてしまうんです、秋田人って。逆に、ほんとうに大切なこと見逃してたりするしね。かくいうわたしも秋田人だから、あまり大きいこと言えないけれども。 まろ |
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